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mikiynot

ジェームス・ボンドが愛したニワトリ

Updated: Nov 19, 2020

ジェームス・ボンドは何に関しても、とってもPicky(ピッキー、好みにうるさい)。腕時計はロレックス、カクテルはマティーニ(映画などでは細部を追ったらきりがないので端折られているが、ジンとウォッカが3対1、フランス産のアペリティフ Kina Lillet をハーフメジャー。シェイカーで振ったあとグラスはシャンパン・ゴブレット、オリーブではなく細く切ったレモンピールを添える)。


朝食の好みも大変うるさく、ジャムはTiptreeのイチゴジャムか、Cooper'sのマーマレード。蜂蜜はFortnum&Masonとなっている。


「ロシアから愛を込めて」で、イアン・フレミングはボンドの朝食シーンをこう描く。


「濃い青に金が縁に施されたエッグカップに卵をひとつ。その卵は3分半きっかり茹でたもので、殻に斑点模様の入ったフレンチ・マランの新鮮な卵」


ボンドの小説は12冊発行されているが、どれにも卵を食べるボンドの描写がある。時にはスクランブルエッグ、時にはタルタルステーキに生卵。時にはシャンパンと、時にはベーコンとサンドイッチで‥


ダニエル・クレイグが007を演じた「カジノ・ロワイヤル」の原作では、3回も卵が登場する。


一度めは、上陸したフランスのディエップ港で、オレンジジュースと卵3つを使ったスクランブルエッグの朝食。

二度めは、やがて恋に落ちるダブル・エージェントのヴェスパをディナーに誘い、前菜にキャビアと固ゆで卵のトーストを注文する。

三度めは、またもやヴェスパとのデートで、シャンパンとともにスクランブルエッグとベーコンをオーダー。


‥話が逸れましたが、ウチの自慢のコはフレンチマランなんです。


卵のお味はフレンチマランであろうがなかろうが、産みたてなので、もう無条件にうまいですよ。


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