ツアーをガイドしてくださったのは、60代とお見受けする女性で、とてもテキパキとした作法の方。ガイドとしてとてもプロな印象で、この地でフィンドホーン財団創始者と1970年代から衣食住を共にし、コミュニティを築いた方なのだそう。オーストラリアにセカンドハウスがあり、夏はスコットランド、冬はオーストラリアで過ごされるとのこと。
8月2日のブログで登場した、キャラバンについても改めてエピソードを伺ったり、4月に行われて友人が参加した、「Climate Change and Conciousness」
など、大きな集まりに使われる会議場なども見せてもらったり。スピですから、創始者が最初に感じた不思議な思し召しなどのエピソードも話してくれました。バスケットボール大に育っていた「おおきなかぶ」のような巨大キャベツ、今は普通だそう。彼女からも、「フェアリーが去ってしまった、という人もいるわね」というおはなし。
ツアーの最後に質問時間があったので、聞いてみました。
「自然との密接な共同生活をしてきたフィンドホーン財団として、対応が急がれる地球温暖化による環境破壊に対して、何か具体的な行動を起こしていますか。または起こす計画がありますか」と。
「私たちは何もしません」ときっぱりとしたお答え。
私の消化不良な表情を読み取ってくれたのでしょう、「オーストラリアでは下水道も整備しましたし、ゴミもきちんと仕分けています。私のやれることはやっています」と彼女。
彼女には続けて、「そのような行動は、自分で始められてはいかがですか?」と問いかけられました。
‥自分で基盤から始めたら、何年も、何十年もかかるだろう‥と、ちょっと残念な気持ちになる。歴史が深く、経験値が高く天地の縦つながり、社会の横つながり、を誇らしくも保持するフィンドホーンがどのような姿勢で取り組むのか、もし賛同できたらぜひ参加したい‥と興味を持って聞いたので、本当に残念な気持ちになった。
「今、アマゾンは燃えています」とブラジルから参加していた女性がポツリ。
スコットランドのユートピアが、自転している小惑星に見えた。地球と乖離し、自分の太陽と月、水と土を
守る防人。映画「サイレント・ランニング」のような。
会議場エントランス
手作りの大ステンドグラスが、会議場正面玄関にはめ込まれている
ホビットの家のような瞑想所に向かう
お昼ご飯の仕込みをする食事係の方々。日々ワークショップが行われ、世界各国から参加者が集まる
人間って、3種類の行動パターンに分かれるのかもしれないな。
1つめは、啓発・インスピレーション・刺激をもたらす人。
2つめは、フォーラム、公共の場で発言する人。考えを発表したり、自分の主張を人とぶつけて何か結論を導き出そうとする人。
3つめは、行動を起こす人。
フィンドホーン財団は、きっと1つめに入るのだろう、と思った。
私は、3つめの人でありたいな、と思った。
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